先日、iPhone 7からiPhone XRへの機種変更する事になった。前回の機種変更は2年前なので、バックアップやデータ移行などについて色々と忘れていることが多かった。そこで今回、機種変更に伴うバックアップ〜復元工程についてまとめてみようと思う。
作業自体は特に難しいことはないのだが、いくらか注意しなければならないこともある。特にSuicaやLineのデータ移行に関しては、それぞれ個別に対応しなければならないので、注意が必要だ。
まずは準備。旧端末のバックアップ。
旧端末のデータ整理。写真や動画をバックアップする。
バックアップする前に旧端末のデータ整理をおすすめする。特に写真や動画はデータ容量が大きいので、バックアップ作業を効率よく行うために整理しておいたほうがよいだろう。
僕の場合、写真のバックアップ先は主に3つ。
1つ目は自宅にあるパソコンや外付けのハードディスク。DVDなどのメディアにもバックアップしておく方が良いだろうとは思うが、いまだにしていない。
2つ目はクラウドストレージ。iCloudのアルバムやGoogleフォト、Amazon Photosなどを利用している。
3つ目のバックアップ先はフォトブック。2、3年ごとに作成している。
動画はYouTubeとGoolgeフォトにバックアップしている。当初1年ごとにDVDなどに最小限のデータをバックアップをするつもりだったが、いまだにしていない。
旧端末のiOSを最新のものにアップデートする
無用なトラブルを避けるために、iOSを最新のものにアップデートしておいたほうが良いだろう。
アップデートは「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行う。
LineとSuicaの移行準備(あとゲームも移行準備が必要らしい)
LineやSuica、およびゲームに関しては個別に移行手順を踏む必要がある。
Lineの移行準備
トーク履歴のバックアップ
トーク履歴が必要な場合はバックアップをしておく必要がある。
- ホーム > 設定(歯車マーク)トーク
- トークのバックアップ>今すぐバックアップ
メールアドレスやパスワードを設定する
Lineアカウントは電話番号1つにつき1つだけしか作成できないようだ。よって機種変更するときは旧端末から新端末にアカウントを引き継ぐ必要がある。
新しいスマートフォンに機種変更をした場合は、正しい手順でLINEアカウントを引き継ぐ必要があります。引き継ぎを行わず「新規登録」をしてしまうと、元々使用していたアカウントが削除され、今までの友だちや家族との会話、登録した友だちや家族の情報、購入したスタンプなど、アカウントに紐付いていたすべての情報が消えてしまいます。
https://linecorp.com/ja/safety/account#block1
アカウントの引き継ぎには特に難しい作業はない。まずはアカウントのメールアドレスやパスワードがきちんと設定されているのかを確認する。設定されていなければ、確実に設定しなけれならない。
ホーム > 設定(歯車マーク)> アカウント から確認する。
アカウント引継ぎ設定
アカウントを設定後、次にすべきことはアカウントの引継ぎだ。具体的には「アカウントを引き継ぐ」をオンにするだけだ。また、設定を行った場合、36時間以内に新端末での引継ぎ設定を行う必要があるようだ。
ホーム > 設定(歯車マーク)> アカウント引き継ぎ設定 で、アカウントを引き継ぐ」をON。
尚、引き継げるものは事前にこちらで確認した方が容易だろう。
Suicaの移行準備
Suicaは複数の端末で同期して使うことができない。よって新端末でSuicaを使う場合、旧端末の「Wallet」にあるSuicaを削除しなければならない。データはサーバーに退避されるので、新端末に残高などを引き継ぐことができる。
Suicaの削除は簡単だ。「Wallet」起動後、Suicaを選択(複数ある場合は1枚づつ削除作業を行う)を選択。右上にある「…」ボタンをタップ。次の画面にある「このカードを削除」をタップ。これで削除完了だ。
尚、注意点としてSuicaを新端末に移行後、Suica ID番号が変わる場合があるようだ。
Suicaの削除(サーバ退避)や再設定を行うことで、Suica ID番号が変わる場合があります。その場合、Suica ID番号を使ったサービス(※1)やキャンペーン応募など、新しいSuica ID番号での登録が必要となります。
https://www.jreast.co.jp/appsuica/procedure/chg_model.html
※1.エクスプレス予約/スマートEX/タッチでGo!新幹線/コインロッカー/入退館キーや自宅の鍵としての使用など
旧端末をiTunesにバックアップする
バックアップする方法は2通り。iTunesに保存する方法とiCloudに保存する方法だ。
基本的にはiTunesにバックアップをした方が良いだろう。なぜなら、あまり容量を気にすることなくバックアップをすることができるからだ。
パソコンがない場合、iCloudにバックアップする必要がある。その場合5GBまでは無料であるが、それを越えると有料となるので容量には注意が必要だ。
尚、設定だけの移行で良いのであれば「クイックスタート」というiPhoneの移行機能を使って、iTunesやiCloudを使うことなく、新端末と旧端末を近くに置き、いくつか操作するだけで旧端末から新端末へ設定を移行することができる。詳細はこちらから確認することができる。
さて、ここではiTunesへのバックアップの方法を紹介する事にする。バックアップ作業自体は特に難しいことはないだろう。iPhoneとパソコンを繋ぎ、iTunesを起動しバックアップする。それだけだ。
- パソコンとiPhoneを繋ぐ
- iTunesを起動
- デバイスアイコンをクリック
- バックアップする端末を選択する
- 「このコンピュータ」にチェック
- 「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェック
- 「今すぐバックアップ」をクリック
「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックは必ずしも必要ではないが、チェックすると
- 保存したパスワード
- Wi-Fi 設定
- Web サイトの履歴
- ヘルスケアデータ
以上の項目がバックアップの対象になるのでおすすめだ。詳細はこちらから。
続いて新端末の準備
新端末はショップにて初期設定(アクティベーション)の途中までされていた
「初期設定の途中ですが・・・云々かんぬん・・・電源が入ったままの状態で箱に入れますので・・・云々かんぬん・・・」
これは新しいiPhoneを購入したときに店員から言われたことだが、あいにく詳細は聞きそびれていた。家に帰ってiPhoneを取り出してみると、画面にはApple IDの設定のところが表示されていた。ショップ店員が初期設定の途中までしていたようだ。「きちんと聞いておけばよかった」と思いながら、Apple IDを設定した。Face IDなど他の設定はスキップして初期設置を終えた。
この段階で、特にWi-Fiの設定はしていないのだが、すでに使えるようになっていた。どういう仕組み何だろう。もしかしたら、「クイックスタート」を使って旧端末から新端末へ設定を移行していたのかもしれない。
新端末のiOSを最新のものにアップデートする
新端末のiOSのバーションを確認すると最新のものではなかったのでアップデートすることにした。旧端末のiOSは最新のバーションにアップデートしたあとバックアップしたので、新端末のiOSも最新のものにした方が良いだろう。
この時Wi-Fiが使えないと、OSのアップデートはできない。その場合は、「クイックスタート」を使って旧端末からWi-Fiなどの設定を移行するか、「設置」>「Wi-Fi」から「Wi-Fi」の設定をする必要がある。
iTunesのバックアップから復元
バックアップからの復元するには、まずiPhoneをパソコンに接続します。iTunesが起動したら、「このバックアップからの復元」にチェックを入れ、すぐ右側にある選択項目の中から、バックアップするデータを選択する。
バックアップデータの日時を確認したら「続ける」をクリック。
iPhoneにある機能で「iPhoneを探す」機能がオンになっている場合、オフにするように促される。
設定 > iCloud > iPhoneを探す と進み、オフにする。
再度、iTunesの「このバックアップからの復元」にチェックを入れ、バックアップするデータを選択する。
バックアップが暗号化してある場合、パスワードの入力を促される。
パスワードを入力したら、復元が開始される。
キャリアメールを設定する
最近はキャリアメールを使う機会もかなり減ったが、一応設定しておいた方が良い場合もあるだろう。キャリアごとに設定の方法は異なるので、各キャリアのホームページなどで確認する。
auの設定方法はこちらから確認することができる。
まとめ
iPhoneのデータ移行作業で特に注意を払うべきはバックアップだろう。バックアップさえきちんと取ってあれば、移行作業に伴うトラブルの多くを解決することができる。
また、LineやSuicaなど、個別に移行作業を行う必要のあるアプリもあるので注意が必要だ。
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