ディスクユーティリティを使ってハードディスクの容量を確認すると、本来640GBほどあるはずなのだが532GBほどしか確認できない。つまり107GB程度足りないのだ。
そこで本来あるはずの領域107GBを復活させる方法を検討する。
前回、いくつかの方法を検討した。
今回は、USBメモリにインストールしたUbuntu Mateで起動し、パーティション操作ツール「GParted」を使って、不可視領域にある107GBを可視領域に復活させる方法を紹介する。
USBメモリにUbuntu Mateをインストール
VirtualBoxのUbuntu Mateには「ブータブルUSB」を作成するメニューがあるので、それを実行するだけでUbuntu MateをUSBメモリにインストールできる。
Ubuntu MateのインストールISOをダウンロード
ダウンロードしたISOファイルをVirtualBox上のUbuntu Mateからアクセスできる場所に保存する。VirtualBoxでホストOSと共有できるフォルダを設定して、そこに保存するのが良いだろう。
VirtualBox上のUbuntu MateにUSBメモリを認識させる
VirtualBox上のUbuntu MateがUSBメモリを認識するのであれば、この項目の作業はいらない。僕の環境では認識しなかったので以下の作業を行った。
MacにUSBメモリを挿す
先程ダウンロードしたISOイメージのファイルサイズ以上の容量が必要になる。
VirtualBox起動
複数仮想マシンがある場合は、使用する仮想マシンを選択する。
次に、上部にある「設定」をクリック。
「設定」
上部メニューの「ポート」をクリック。
「ポート」の設定
「USB」をクリック。
デバイスフィルターにUSBメモリを追加
右側にある上から2番目の「+」アイコンをクリックし、挿してあるUSBメモリを選択する。
追加後、「OK」をクリックし、メイン画面に戻る。
一旦USBメモリを外す
仮想マシン起動
上部メニューの「起動」をクリック。
仮想マシンが起動した。
起動後、再度USBメモリを挿す。
USBメモリがマウントされると、画面左上にアイコンが表示される。
ブータブルUSBの作成
まず、「システム」>「システム管理」>「ブータブルUSBの作成」をクリック。
「書き込み元のディスクイメージ」
上欄の「書き込み元のディスクイメージ」にはダウンロードしたISOファイルを選択する。
選択するには上欄の右下にある「その他」をクリック。
「その他」
ダウンロードしたISOファイルを保存した場所を開きファイルを選択。次に「開く」をクリック。
「使用するディスク」
「使用するディスク」にインストール先のUSBメモリが選択されているかどうか確認する。次に「ブータブルUSBの作成」をクリック。
これで、USBメモリへのUbuntu Mateのインストールは完了だ。
「GParted」を使って、見えなくなった107GBパーティションを復活させる
次に、パーティション操作ツール「GParted」を使って、不可視領域にある107GBを可視領域に復活させる。
USBメモリのUbuntu Mateで起動する
Mac の電源を入れた直後、もしくはMac を再起動した直後に「option」キーを押し続けると、起動ディクスを選択する画面が立ち上がる。そこで、USBメモリを選択する。しばらくするとUSBメモリにインストールしたUbuntu Mateが起動する。
「GParted」起動する
GPartedを起動すると、Macのパーティションを確認できる。
因みに、下の画像は消えた107GBパーティションを復活させた後のものになるので、107GBの未割り当て領域(unallocated)はない。復活させる前は、左から2番のパーテシション「/dev/sda2」の99.87GiBがグレー表示されており、Partition欄には「unallocated(未割り当て領域)」と表示されていた。
下画像は上画像に修正を施し、新しいパーティションを作成する前の状態を再現したものになる。
記憶は曖昧だが、確か上画像の左から2番目と3番目のパーティションが「unallocated(未割り当て領域)」と表示されていた。
未割り当て領域に新しいパーティションを作成する
1:パーティションを作成する「unallocated(未割り当て領域)」を選択
2:新規作成アイコンをクリック。ファイルシステム(※1)やラベル(DATA2とした)を設定する。
3:実行アイコンをクリック(上画像ではアイコンがグレーアウトしているが、実行できる場合はグリーンになっている)
(※1 一旦FAT32とし、Macで起動し直した後、ディスクユーティリティでMac OS拡張にフォーマットし直した)
これで、パーティション作成は終了だ。Ubuntu Mateを終了し、Mac OSを立ち上げる。
見えなくなった107GBパーティションが復活
ディスクユーティリティでパーティションを確認する。「DATA2(107.24GB)」が今回復活したパーティションだ。なぜかRecoverry HDも作成されていた。
因みに、復活する前のディスクユーティリティの画面だ。もともとRecoverry HDはなかった。

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