ディスクユーティリティを使ってハードディスクの容量を確認すると、本来640GBほどあるはずなのだが532GBほどしか確認できない。つまり107GB程度足りないのだ。
そこで本来あるはずの領域107GBを復活させる方法を検討する。
結論からいうと、USBメモリにインストールしたUbuntu Mateで起動し、パーティション操作ツール「GParted」を使って、107GBを不可視領域から見える領域に復活させた。
本記事では上記にある方法以外に検討したものについて取り扱う。これらは僕の環境に置いて不可視領域を復活させることができなかった方法にはなるが、環境が異なれば役に立つこともあるだろう。
【現 状】
ハードディスクのパーティション構成(容量640.17GB)
パーティション名 | 容量 |
DATA | 431.27GB |
MacHD2 | 101.15GB |
107.72GB(640.14 – 431.27-101.15)の見えない未使用領域がある。
これを使えるようにしたい。
【経 緯】
元々のパーティション構成
パーティション名 | 容量 |
DATA | 431.27GB |
MacHD2 | 101.15GB |
Mackintosh HD | 107.00GB(※) |
Mackintosh HDを削除したことが、本来あるはずの領域107GBが消えたそもそもの原因となっている。
※正確な数値ではない。ただし、Mackintosh HDパーティションを削除する前、パーティションサイズの合計がハードディスクサイズに比べ、著しく小さいといった現象はなかった。よって、今回復活させようとしている約107GBは、そのまま以前のMackintosh HDのパーティションサイズであろうと推測した。
Mackintosh HDパーティションが消えるまでの経緯
- 使わなくなったMackintosh HDパーティションを削除し、DATAパーティションに統合したい。
- ディスクユーティリティでMackintosh HDパーティションを消去
- ディスクユーティリティ >パーティションで約107GBの未使用領域を確認
- ディスクユーティリティ >パーティションで未使用領域とDATAパーティションの統合を試みるもできず
- ターミナルでeraseVolumeを実行したあと、ディスクユーティリティappを起動すると,円グラフ上で消えてしまっていた領域が復活している、といった記述をこちらのサイトで見つけたのでそれを実行
- ディスクユーティリティで107GBを確認できなくなった。見えない未使用領域107GBの完成だ
5の「こちらのサイト」はこちら。僕はコマンドなどには疎いのでとても参考になるサイトだ。
5で実行したコマンドは下記のものだ。
diskutil eraseVolume "Free Space" not <ディスク識別子>
上記サイトで説明されている症状は、僕が抱えている症状とは違っていたので、本来であれば紹介されている方法を取るべきではなかった。
恐らく、僕が取るべき対処法は下記のサイトで紹介されているように、ereseVolumeを実行する際、フォーマット形式をつけるべきだったのだろう。
実行すべきであったと思われるコマンドはこちら。
diskutil eraseVolume <フォーマット形式> <新しいパーティション名> <ディスク識別子>
上記コマンドを紹介しているサイトはこちら。こちらのサイトもとても参考になるサイトだ。
つまり、僕の不注意によりディスクユーティリティから見えない107GB分の未使用領域が完成したわけだ。
【対応1】「diskutil cs resizeStack」コマンド でサイズを変える
この方法の概略はこのようになる。
- 見えなくなった107GBの領域のUUIDを「diskutil cs list 」コマンドで取得する
- 「diskutil cs resizeStack」コマンド でサイズを変える
この方法はこちらのサイトを参考にしている。コマンドがわからない僕でも、このサイトを参考にしてなんとかできそうだ。素晴らしいサイトだ。
結果
diskutil cs list
上記コマンドを実行した結果、
No CoreStorage logical volume groups found
論理ボリュームは見つからないとなった。
【対応2】「gpt」コマンドで見えなくなったパーティションを探し、新しいパーティションを作成する
この方法の概略はこのようになる。
- 復元モードで起動し、ターミナルからgptコマンドでパーティションテーブルの状態を確認
- 見えなくなった領域の検討をつける
- disk0に関連しそうなディスクを全てアンマウントする
- 新たにつくるパーティションのUUIDを取得する
- gptコマンド新しいパーティションを作成
この方法はこちらのサイトを参考にしている。僕にはコマンドの内容はわからないので、このようなサイトの存在はとてもありがたい。
gptコマンドでパーティションテーブルの状態を確認
$ sudo gpt -r show disk0 start size index contents 0 1 PMBR 1 1 Pri GPT header 2 32 Pri GPT table 34 6 40 409600 1 GPT part - C12A7328-F81F-11D2-BA4B-00A0C93EC93B 409640 209715200 210124840 842326056 2 GPT part - 48465300-0000-11AA-AA11-00306543ECAC 1052450896 262144 1052713040 196281112 3 GPT part - 48465300-0000-11AA-AA11-00306543ECAC 1248994152 1269536 4 GPT part - 426F6F74-0000-11AA-AA11-00306543ECAC 1250263688 7 1250263695 32 Sec GPT table 1250263727 1 Sec GPT header
見えなくなった領域の検討
下から8番目のパーティションがおそらく未使用領域ではないか。indexに値のないsizeで一番大きいというのが検討をつけた理由だ。
disk0に関連しそうなディスクを全てアンマウント
このパーティションを復活させる作業の前に、disk0に関連しそうなディスクを全部マウント解除する必要があるようだ。アンマウントするコマンドは下記のものになる。
diskutil umountDisk /dev/disk0
上のコマンドを実行後、
at least one volume could not be unmounted
となってしまう。アンマウントができない。
結果
この方法は3のアンマウントができずに終了することとなった。
【対応3】UbuntuのブータブルUSBを作成し、「GParted」を利用して見えない領域をフォーマットする
最後の方法は、UbuntuをUSBにインストールし、 USBから起動してパーティション操作ツール「GParted」を利用して未使用領域をフォーマットするものだ。
以前、MacやWindowsでパーティションの認識ができないUSBメモリがあった。ふと思いつきUbuntuで試したところ無事認識ができ、USBメモリのフォーマットができたことがあった。結果、そのUSBメモリのパーティションはMacやWindowsで認識可能なものとなった。そのようなことがあったので、もしかしたらUbuntuからなら認識できるかもと思いこの方法を思いついた次第だ。
結果 成功
冒頭にも書いたが、結果的にこの方法が成功した。この方法の詳細はこちらで紹介している。是非ごらんあれ。
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