GTX vs RTX
GeForce RTXの存在を知った時「もうこれに決定だな」と思っていた。NVIDIA Turingアーキテクチャを採用し、リアルタイム レイトレーシング技術を搭載したRTXは、ゲームエンジンを用いてCGアニメーションを制作するには最適なGPUなのではと。
GeForce RTXとは
NVIDIA Turing
GeForce® RTX は、ゲーマーとクリエーター向けの世界最先端の GPU アーキテクチャ 、 NVIDIA Turing™ を採用しています。専用 AI とレイトレーシング コアを搭載した真の次世代パフォーマンスと機能による、究極の体験をお楽しみください。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/20-series/
RTコア
専用のレイトレーシング ハードウェアが、物理的に正確なシャドウ、リフレクション、屈折、グローバル イルミネーションを表現する高速のリアルタイム レイトレーシングを実現します。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/20-series/
TENSOR コア
Turing は、人類史の最大の技術進歩である人工知能 (AI) をコンピューター グラフィックスに活用します。NVIDIA DLSS を使用してゲーミング パフォーマンスを加速する AI 処理能力を体感してください。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/20-series/
安定のGTXか?先を見据えRTXか?
RTXに搭載された二つのコア、「RTコア」と「Tensorコア」。GTXと RTXの違いは、これらのコアの有無ということになる。よって、この二つのコアを必要としなければ、価格で決めてしまえば良さそうだ。ただ、もしGTXを購入するのならば急いだ方が良さそうだ。市場から無くなる前に。
GTX | RTX | |
価格(2019年3月) | ¥70,370 | ¥102,790 |
発売年 | 2016 | 2018 |
搭載チップ | GeForce RTX 1080 | GeForce RTX 2080 |
CUDAコア数 | 2560 | 2944 |
メモリ | GDDR5 8GB | GDDR6 8GB |
僕にとって、RTコアが実現する技術「リアルタイムレイトレーシング」にとても魅力を感じているのだが、僕の使用するソフトウェアに関しては、まだその恩恵を受けてはいない。よって現状では、必ずしもRTXである必要はない。今後その恩恵に預かれるであろうという期待のみがRTXを求めている。
やはりRTX
色々と迷ったが、最終的にはRTコアがもたらすリアルタイムレイトレーシング技術の魅力には抗い難く、RTXを購入することとした。
RTX2080にすべきか。それともRTX2070。RTX2060は?
2080 | 2070 | 2060 | |
価格(2019年3月) | ¥102,790 | ¥64,379 | ¥46,418 |
発売年 | 2018 | 2018 | 2019 |
搭載チップ | GeForce RTX 2080 | GeForce RTX 2070 | GeForce RTX 2060 |
CUDAコア数 | 2944 | 2304 | 1920 |
メモリ | GDDR6 8GB | GDDR6 8GB | GDDR6 6GB |
NVLink | ○ | X | X |
VirtualLink | ○ | ○ | X |
コア数的には2080はやはり魅了的だ。2070のCUDAコア数はもっと欲しいかな。
今後、VRコンテンツの制作をすることになるので、VirtualLinkは必要になるはずだ。よって、RTX2060は選択肢から外しても構わないだろう。
VirtualLink
本規格は、多種複数のコードやコネクタを使用することなく、単一の高帯域 USB Type-C™ コネクタのみで、次世代 VR ヘッドセットを PC やその他のデバイスへ接続を可能にするオープンな業界標準です。
https://www.nvidia.co.jp/object/new-standard-connecting-next-generation-vr-headsets-20180718-jp.html
2枚のGPUを1枚のGPUとして扱うことができる。マルチGPU機能「NVLink」
GeForce RTX NVLink ブリッジは、従来のテクノロジの 50 倍もの転送帯域幅で 2 つの NVLink SLI 対応グラフィックス カードを接続します。
https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/rtx-2080-ti/
2080および2080Tiにのみ搭載されているNVLink。2枚のGPUを1枚のGPUとして扱うことができるこのNVLink機能にはかなり惹かれた。だが、このためにもう一枚2080を購入するのには躊躇してしまう。もう1枚は後に購入すれば良いとも思うのだが、その時に同じGPUモデルがあるとも限らない。他にも
- NVLink SLI Bridgeが必要
- マザーボードが対応していなければならない
NVLink を実現させるためには、上記項目を満たす必要がある。さらに、電源ユニット容量はある程度余裕を持たせておく必要もある。
最終的には、NVLink機能を自作PCに搭載することを、今回は見送ることとした。
RTX2070に決定
RTX2080にすべきか、それともRTX2070すべきか。決めあぐねていた。NVLink機能の搭載は今回見送ることとしたので、迷うべき項目は一点。CUDAコア数だ。これは迷ったところでどうにかなる問題でもない。よって、後悔の少ない上位モデルを購入したほうが良いだろうと、RTX2080に気持ちが傾いていた。
そんな折、たまたまNTT-X Storeを覗いてみたところ、RTX2070がセール価格で売られていた。僕は衝動的に思わず購入してしまった。RTX2070を。
購入したグラフィックボードはこれ。GV-N2070WF3-8GC (GIGABYTE)
番外編:なに!Superって!?GeForce RTX 2070 SUPER販売開始
なんと、もう次の新しいモデルが販売されるのだ。明日(7月9日)からGeForce RTX 2070 SUPERと2060 SUPERが販売される。3月にRTX2070を購入したばかりなのに。しかも結構良いスペックらしいので、なんだか悔やまれる。
RTX2070とRTX2070SUPERの比較
RTX2070 | RTX2070 SUPER | |
CUDAコア数 | 2304 | 2560 |
RTX-OPS | 42T | 52T |
Giga レイ/秒 | 6 | 7 |
ブースト クロック | 1620 | 1770 |
ベース クロック | 1410 | 1605 |

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