【自作PC】M.2SSDを取り付けるソケットを間違え、転送速度が半分になってしまった | 予算２０万円で初心者の自作パソコンまとめ追加01

今回初めてパソコンを自作したのだが、幸運にも特にトラブルもなく組み立てることができた。ただ、それでもやはりこうしておけばよかったといった後悔、あるいはちょっとした失敗などもある。

その中のひとつがM.2SSDの取り付け位置の失敗だ。

M.2 SSDを取り付けるソケットは２箇所ある

マザーボードはGIGABYTE B450 AORUS PRO WIFI。このマザーボードにはM.2SSDを取り付けるソケットが２箇所ある。M2A_SOCKETとM2B_SOCKET だ。取り付け位置によってSATAコネクターの使用できる数や転送モードが変わるので注意が必要だ。

M.2、および SATAのコネクターをご使用の際の注意事項: チップセットによるレーン数が限られているため、SATAコネクターはM.2に接続されたデバイスによって、使用できる数が変わります。詳細に関しては、次の表をご参照ください。
http://download.gigabyte.us/FileList/Manual/mb_manual_b450-aorus-pro-wifi_1002_j_190528.pdf

1 x M.2 connector (Socket 3, M key, type 2242/2260/2280/22110 SATA and PCIe 3.0 x4/x2 SSD support) (M2A_SOCKET)
1 x M.2 connector (Socket 3, M key, type 2242/2260/2280 PCIe 3.0 x2 SSD support)(M2B_SOCKET)
6 x SATA 6Gb/s connectors
Support for RAID 0, RAID 1, and RAID 10
* Refer to “1-7 Internal Connectors,” for the installation notices for the M.2 and SATA connectors.
https://www.gigabyte.com/jp/Motherboard/B450-AORUS-PRO-WIFI-rev-10/sp#sp

M2A_SOCKETはPCIeとSATAに対応している。M2B_SOCKETはPCIeのみだ。また、M2B_SOCKETに繋げた場合、SATAコネクタ４つの内２つ使えなくなる。

M2B_SOCKETに取り付けた

取り付けたM.2SSDはWD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C。

WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C

created by Rinker

インターフェース
PCIe Gen3 8 Gb/s、最大4レーン

フォームファクター
M.2 2280
シーケンシャル読み取り/書き込み：
最大3,430 MB/sの読み取り
最大2,600 MB/sの書き込み
https://www.wd.com/ja-jp/products/internal-ssd/wd-black-sn750-nvme-ssd.html

今回、M2B_SOCKETに取り付けたのだが、よくよく仕様を見直してみるとM2B_SOCKETはPCIe 3.0 x2 までのサポートで、M2A_SOCKETはPCIe 3.0 x4だったことに気が付いた。

WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0Cは４レーンに対応している。

M2A_SOCKETに繋げるべきだった。

CrystalDiskMarkによる速度計測結果

WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0Cの速度を計測した結果がこちらだ

シーケンシャル読み取りが1620.5MB/sとなり公称データ3,430 MB/sの半分以下となった。性能を十分に発揮させるにはやはりソケットをM2A_SOCKETに付け替えるべきだろう。

ちなみに、M2B_SOCKETに取り付けた理由は２つある。

一つは転送速度は遅くなるが、安価なSATA仕様のM.2SSDを近々購入するかもしれないと考えたからだ。その場合、M2A_SOCKETにしか接続できない。そのためにM2B_SOCKETに接続することとなった。

もう一つは、M2A_SOCKETの位置がグラフィクボードの真下になるということだ。WD Black SN750 NVMe WDS500G3X0C は比較的発熱が抑えられたM.2SSDらしいが、それでも同じく発熱が問題になるグラフィックボードの真下にはあるのは如何なものかと、そのように考え、結果M2B_SOCKETに接続した。